マイクロスコープによる精密治療
最新設備と技術力に基づいた精密根管治療
根の治療方法で歯の寿命が変わることはご存知ですか?
本気で歯を守りたい方のために『ルートレスキュー治療』をご用意しております。
保険診療の根管治療と自由診療の『ルートレスキュー治療』をお選びいただけます。
根管治療とその原因とは?
根管治療とは、最近に感染してしまった歯の神経を除去して、再度感染しないように根の中を詰める治療です。感染してしまう理由は、以下の理由があります。
- 以前の根管治療のときに、除菌が十分にできていなかった(失敗している)
- 根の中に入れた薬がうまく作用しなかった
- 歯と詰め物の隙間から細菌が侵入した
- 歯が割れてしまっている
- 歯の中の神経が死んでいる
そして、進行すると細菌が根の先より骨の中に入り込み、病巣を作ってしまいます。病巣ができるまでになってしまうと、よりしっかりと治療をしなくては抜歯に至ることが多いのです。
根管治療が歯の寿命を決める理由は?
実は、この根管治療を精密にしっかりと行うかどうかで、抜歯になるか歯を残せるかの可能性が大きく左右されます。なぜなら、しっかりと細菌を完全に除去しなければ再発を招いたり、病巣が深くなってしまうからです。結果として、治療を繰り返したり、抜歯を繰り返すことになってしまうのです。
しかし、それだけ大切な治療にも関わらず、日本におけるほとんどの歯科医院において十分な根管治療は行われていません。欧米や先進諸国では根管治療の成功率は90%以上と言われていますが、日本では60%以下と言われています。難しい症例に限れば、もっと低い成功率です。
なぜ、日本の歯医者の根管治療の成功率低いのか?
1. 金銭的な制限により、時間確保や器具が使用できない
根管治療は本来、じっくり時間をかけて、最高の器具・機器を使用すべき治療なのです。そして、そのことは歯科医師であれば誰でも知っています。しかし、それができない理由のほとんどは「金銭的な理由」です。
日本の保険診療では、歯科医院の収入となるのは最も手間のかかる奥歯でさえ、400円(患者さん負担金は3割なので120円)です。実は、これでは器具代にもなりません。これは、海外の先進国の30分の1、中国やフィリピンなどのアジア諸国と比べても6分の1程度です。
時間をかけて治療すればするほど、赤字が膨らんでしまうため、根管治療で最も重要な「長い治療時間を確保する」ことはもちろん、機器や器具も最高のものを使用できないのです。
2. 最新の医療機器と高度な技術力が必要
また、ベストな根管治療を行うために欠かせないのが、歯科用CTレントゲント、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)です。
しかし、これらの機器は数百万~1千万円以上もする高額な機器なので、一般開業医ではなかなか導入が難しいという事情もあります。
また、当然高度な治療ですので、機器が揃っていても専門的な知識・技術・経験がなくては良い治療ができません。これも、長い年月の研修期間と臨床経験が必要なので、誰でもできるというわけではありません。
当院では、これら全てを解消した治療をご用意いたしました。
本気であなたの歯を守る!!
井口歯科の「ルートレスキュー治療」とは?
根管治療の成功率を高める最も重要なことは、いかに口腔内の細菌を根管内に入れないことです。
また、すでに感染してしまっている場合は根管内を無菌化して薬でしっかりと密閉することです。
井口歯科クリニックでは、保険診療内ではできない欧米で行われているレベルの高度な治療を行うことで実現していきます。
保険診療内の治療と「ルートレスキュー治療」の主な違い
保険内の根管治療 | ルートレスキュー治療 | |
---|---|---|
ラバーダム | 使用しない | 使用する |
隔壁 | 作らない | 作る |
仮歯 | 前歯のみ入れる | すべての歯牙に入れていく |
マイクロスコープの使用 | 使用しない | 使用する |
NiTiファイルの使用 | 使用しない | 使用する |
特殊薬剤 | 使用しない | 使用する(Qmix、MTA、EDTA) |
根管洗浄 | NaHCI、過酸化水素 | EDTA、NaHCI、クロロヘキシジン |
価格 | 保険治療 | 前歯3万、小臼歯6万、大臼歯9万 クラウン&コア除去、隔壁 20,000円 |
追加治5 | なし | MTAでの根充:10,000円 穿孔閉鎖(MTA):20,000円 破折リーマー除去:20,000円 |
被せもの、詰め物治療 | 保険、自費治療の選択 | 自費の治療 |
1. 唾液の侵入を防ぎます
唾液のなかには300〜400種類の細菌がいます。通常の治療方法だと、わずか一滴の唾液によって感染してしまい、治療が台無しになってしまうことが多いのです。
ルートレスキュー治療では、感染を防ぐために以下の方法で、根管内への唾液や血液の侵入を防ぎます。
1. 薄いゴム膜で唾液の侵入を防ぎます(ラバーダム法)
2. 歯の周りにプラスチックの壁(隔壁)を作ります
3. 仮歯を作ります
2. CT撮影を行います(必要な場合のみ)
レントゲンは2次元のため正確な診断が出来ません。CT撮影をすることで正確な診断を行う事が可能となります。
3. マイクロスコープによる精密治療
マイクロスコープは最大24倍まで拡大できるため、肉眼や通常の拡大鏡では目視が不可能なレベルの精密治療が可能になります。
マイクロスコープを使わないと、歯科医師の経験と感覚頼みの治療になってしまうので、精度に限界があるのです。そのような手さぐりで行われていた従来の根管の治療を目で見ながら行うことができるのです。
4. 最も優れた器具「ニッケルチタンファイル」を使用
「ファイル」とは根管内側の汚染された歯質の除去を行う治療器具です。ニッケルチタン製ファイルを使用することによって、一人一人異なる複雑な形状の根管から組織除去を確実に行います。
従来のステンレス製に比べると非常にしなやかななため、ステンレスファイルで治療した際の「根管内に段差をつけてしまう」「ファイルが折れて根管内に残る」というリスクもありません。
また、そのしなやかな特性から従来不可能であった歯の根の尖端付近までの神経除去が可能になりました。当院では2種類のファイルの使い分けを行い患部を除去し充填材を隙間無く詰められるように根管形成を行います。
5. MTAセメントの使用(必要に応じて使用します)
今までは歯の神経にまで及ぶ虫歯がある場合は、残念ながら神経を取らなければいけませんでした。しかし、MTAセメントという新しい薬を使うと、症例によっては神経を残す事が可能になりました。
非常に素晴らしい薬なのですが、MTAセメント1g 1万円以上と金より高い材料なのです。そのため、保険診療では使用することが難しい材料なのです。
6. 時間をたっぷり確保して治療を行います
先述しましたが、ベストな根管治療を行うには、しっかりと時間を確保して治療を行うことが必須となります。ルートレスキュー治療の場合には、1回の治療時間を1時間以上確保して行います。
さらに、当院は予約が取りにくい状態が続いているのですが、優先的に予約をまとめて取らせていただくことが可能です。早期に治療を終了することができるというメリットもあります。
7. 抜歯になったら半額返金いたします
ルートレスキュー治療(精密な根管治療)を行う事で、治療の成功率(歯を残すことができる確立)は劇的に向上します。しかし、残念ながら100%成功するわけではありません。根尖病巣(根の先の病巣)や症状が消えない場合は外科手術や、抜歯が必要になる場合があります。
ルートレスキュー治療中に、抜歯をせざるを得ないと判断された場合は、自費根管治療費の半額を返金いたします。
通常、内科や外科なども含めた医療の世界では保証という概念はありません。しかし、歯を残されたいという方が、少しでも治療を受けやすいようにさせていただくためにご用意した制度です。
ルートレスキュー治療の治療(税別)
前歯(1本) | 30,000円 |
---|---|
小臼歯(1本) | 60,000円 |
大臼歯(1本) | 90,000円 |
クラウン・コア除去・隔壁 | 20,000円 |
歯の状態によって、以下が必要になる場合もあります
MTAでの根充 | 10,000円 |
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MTAで穴を閉鎖する | 20,000円 |
破折リーマー除去 | 20,000円 ※過去の治療時に器具が残されたままになっている場合があります。その器具の除去です。 |
※保険制度上かぶせ物も保険適用外となります(保険診療適用すると混合診療となり禁止されています)。かぶせ物の金額はこちらの料金表のページをご参照下さい